最近行った講習会について~20200126~

1月12日 「咬合のEvidenceとNoEvidence」 北海道口腔医療研究会 (札幌)


再考! 「咬合のエビデンスの今とその臨床応用」 古谷野潔 先生(九州大教授)
熟考! 「臨床における 咬合論の理想と現実」 野谷健治千世(元・北大准教授)

最近の講習会で嚙み合わせに的を絞ったものはほとんどありません。小谷野先生は過去の文献を丁寧に拾い上げて嚙み合わせに関する考え方の変遷について説明されました。

野谷先生は私が北大在局時の師匠筋にあたる方で非常にお世話になり、かつ影響を受けた先生です。いまも豊富な知識と経験で症例を交えて説明してくれました。

 

1月25日 「口腔機能と健康寿命との関係を考える」 


北海道大学大学院歯学研究科口腔機能学講座同門会講演会(札幌)  
渡邉裕先生(北海道大学大学院歯学研究科高齢者歯科学教室准教授)

私の所属していた講座の同門会の新年会で行った講演会です。日本の医療福祉政策は方針が変わりつつあります。健康寿命を延ばすことを目的に、フレイル(身体の衰え)対策に主眼が置かれるようになってきています。要介護状態を減らして目指すは「ピンピンコロリ」。

 フレイルは全身的なことではなく口周りにも当然生じ、それをオーラルフレイルと呼びます。じつは全身的なフレイルよりオーラルフレイルが先行しているというデータが出てきている、ということを述べられていました。口の老化から身体の老化が始まる、ということです!

 フレイルは高齢者のみに起こる事象ではなく、最近では若年者からその兆候が現れているとも述べられていました。私が参加しているMFA、先日聴講したVキッズなどでも、乳幼児期からの育て方(歯科的な部分では哺乳法、食事等々)で骨格、歯並び等さまざまな変化が起こりうるとしています。いまさらながら歯科治療において「機能」を考える必要があると思いました。自分のブログでも近いうちにbaby led weaning 等についても書こうかなと思っています。