2020年 10月 の投稿一覧

11月の診療スケジュール

11月は暦通り診察いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

日曜、祝日は休診となっております。

定期健診を受けていますか?

冬はすぐそこまでやってきました。そろそろタイヤ交換の時期ですね。これから湿度が夏場よりも下がるので、インフルエンザも気を付けないといけないし、コロナ対策は引き続き必要です。

さて、みなさんは歯科にはどのような時に行きますか?

「歯が痛い時」
「歯肉が腫れた・出血した」
「つめものやかぶせものが取れてしまった」

など、何か困ったことが起きてから行く場所だと思っていませんか?

日本歯科医師会が公表している全国の15~79歳の男女1万人を対象に行ったインターネット調査歯科医療に関する生活者調査の結果によると、歯科治療経験者の63%はかかりつけ歯科医がいると答えながらも、定期的に歯科受診をしている人はわずか31%でした。

「これまでの人生を振り返ってもっと早く健診や治療をうけておけば良かったと思っている」のは75.7%という結果も出ています。

また、日本・アメリカ・スウェーデン 3カ国のオーラルケア意識調査Vol.1によると、歯の健診目的での 直近1年間の受診回数について、次のような結果が出ています。

・直近1年間の受診回数について「1回~2回」という回答
日本30.4%、アメリカ55.4%、スウェーデン65.5%

・「受けていない」という回答
それぞれ57.5%、35.1%、32.4%

アメリカやスウェーデンでは多くの人が痛くなる前、何か不都合が起きる前に歯科に行くことがわかりますが、それに比べ日本ではその「予防」の意識が低いといえます

もちろん日本でもここ数年で予防に対する意識は向上していると言われています。

まだお口の中が健康な頃から定期健診を受けておくのとそうでないのは、歳を重ねてからの残存歯数や歯肉の健康に大きな差がでます。それはまた、健康寿命や、おいしく食事をとる、会話を楽しむ…という「毎日をどのように過ごすことができるか」ということにも大きく影響するのです。

日々忙しく過ごしていらっしゃるとは思いますが、「未来の自分へのプレゼント」のためにぜひ時間をとって定期健診を受けてください

 

というのも、以下のようなことが報告されてきているのです。

★歯周病菌が認知症の原因に?

日本人の成人、約8割がかかるとされる「歯周病」。怖いのは、歯を失う原因になるだけでなく、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、誤嚥性肺炎、早産・低体重児出産など、様々な病気の発症と深く関わっていることです。

そして、歯周病菌が認知症の7割を占めるアルツハイマー病の原因菌の一つと考えられています

 アルツハイマー病は「Aβ(アミロイドベータ)」などの異常なたんぱく質が長年、少しずつ脳に蓄積することで発症し、症状が進行するとされています。そして、歯周病の原因菌やその毒素が歯ぐきの血管から体内に入ることで、このAβが体内でつくられ脳に蓄積することが分かりました。

九州大学や北京理工大(中国)などの研究チームが、マウスの腹の内部に3週間、歯周病菌を直接投与して感染させたうえで正常なマウスと比較しところ、歯周病菌に感染したマウスの脳血管の表面では、Aβを脳内に運ぶ「受容体」と呼ばれるたんぱく質の数が約2倍に増えており、脳細胞へのAβの蓄積量も10倍に増えていました。

認知症の治療方法は未だに確立されていませんが、正しい歯磨きと、歯科医院での定期検診で認知症の予防効果が期待できます

最近行った講習会について

コロナのために、2月からずっと本州での講習会は自重しており、札幌での講習会にスタッフの衛生士1名と一緒に、7月に一回ソーシャルディスタンス遵守しつつ受講しました。

7月12日 0歳から始める食育・息育・足育包括予防 (札幌) 西川 岳儀先生


MFAやVキッズなど他のセミナーでも言われていることですが、口腔機能の発達不足は0歳から始まっています。そして口腔機能は全身の発育と共に育まれます。そこでこのセミナーでは、食育 息育 足育として正しい食べ方、呼吸、姿勢作りのサポートについてレクチャーしています。

0歳からの乳の与え方、腹ばいでの遊ばせでの体軸の整え、抱っこの仕方(抱っこひもの正しい使い方)など、こういったことの積み重ねで歯列不正の原因である口呼吸(唇が半開きになる「お口ポカン」)が新生児の頃から始まっていくのを予防しようと試みます。

離乳食、食事の時の姿勢、正しい嚥下、そして正しい靴の選び方、履き方など多岐にわたる説明があり、同行した衛生士にも好評でした。

他にも札幌での講習会申し込んでいたのですが、2回開催中止になってしまいました。

最近は、WEBセミナ-(ウェビナー。PCやスマホ等で参加する講習会です)の形で講習会が行われることが多くなりました。これで歯科のいろいろなジャンルのものを、主に自宅で拝聴しています。簡便ですし利用はかなりするのですが、、、

自分的にはやはり講習会場に行って聞きたいと思います。意志が弱いせいか、自宅等ではいまいち真剣味に欠けて頭に入りにくい感じがします。とくに無料のWEB講習などでは、いつの間にか寝落ちすることもしばしばあります(内容がつまらないときですけど)。

アナログタイプなので、現地の講習会場までわざわざ出向くことでスイッチが入りやすい。とはいえ、慣れていかざるを得ないのかなとも思いますが・・

来年は状況を見つつ、講習会にも少しは足を運べればよいな、と思っています。

・マイナスイオン


今年5月に勧められて、マイナスイオンも出るという空気清浄機を購入し、診療室に設置しました。滝の近くはマイナスイオンが多く、リラックス効果が期待でき、さらに清浄機のマイナスイオンは臭いやほこり、細菌に対しても減らすことが出来る、という触れ込みでした。身体に悪いものでなければ、気休めでもいいかと思い、設置。

さらに、別のマイナスイオン送風機なども、換気用を兼ねて導入してみました。少しでも効果が出ることを期待しています。もちろんこれ頼みというわけでは決してなく、正攻法の感染防止対策をしっかり取ったうえでのことです。