2025年 3月 の投稿一覧

3月の医院からのお知らせ

札幌市東区のなかきた歯科クリニックです。

3月・4月・5月の休診日について(日曜除く)

3月休診
1日(土)、5日(水)、15日(土)、19日(水)、20日(祝日)、29日(土)

4月休診
2日(水)、12日(土)、16日(水)、26日(土)、29日(祝)

5月休診
2日(金)、3・4・5・6日(祝)、14日(水)、24日(土)、28日(水)

どうぞ、よろしくお願いいたします。

舌をよく見てみましょう

地下鉄元町駅1番出口前のなかきた歯科クリニックです。


このところ少しずつ春めいて来て、気持ちも明るくなってきます。2月28日はなんと10度ありました。とはいえこの写真のような風景は札幌ではまだまだ先ですし、来週は少し寒の戻りとなるようです。厚いコートを脱げるまであと少し、体調に気をつけて過ごそうと思います。

みなさんはご自分の舌をよく見てみたことはありますか?
正常な舌は次のようなものです。

  • 淡い紅色
  • うっすらと白い苔がある
  • 潤いがある
  • ふっくらとして舌全体が前歯の裏に収まる大きさ

もし、次のような様子が見られたら要注意です。

①白いものが付着している

お口の中に普段からいるカンジダ菌が、薬や病気、免疫力の低下、唾液量の減少などの影響で異常に繁殖した状態です。舌だけでなく、口腔内に点状、線状のものが付着します。拭い取ることができますが、粘膜は赤く、痛みを伴います。

②まだら模様

舌の表面にクレーターのように模様が現れた状態。多くは幼児に見られます。ビタミンB不足やアレルギー、ストレスなどからくると言われていますが原因は不明です。特に痛みなどの害もなく、治療方法もないため、自然に治るのを待ちます。

③ひび割れている

病気ではなく、先天性のものがほとんどですが、水分不足やドライマウスなどで起きることもあります。急にひび割れた、急激な唾液量減少、痛みがある等がみられる場合は注意が必要です。

その他にもこのような症状がみられることがあります。

  • 舌のふちがデコボコしている
  • 赤みが強い
  • 紫色になっている
  • 舌苔が黒い、黄色い

舌は身体の状態をよく表すと言われます。毎日の歯磨きのついでに舌を見てみましょう。

表面だけではなく、舌の裏側も見るようにしてください。痛みが伴わないものでも重大な病気が隠れていることがありますので、上に挙げている症状以外でも気になることがありましたら自己判断せず、歯科を受診してください。た

だし改めてじっくり見ると有郭乳頭など正常な組織がグロテスクに見え、病気と勘違いされる方も稀におられます。

また、薄く舌苔が付いているのが正常です。清潔意識が高過ぎると舌清掃をしすぎてかえって傷つけてしまう方もいるので気をつけてください。

歯周病と脳梗塞の関係

歯周病は、歯を支える歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽骨)が壊されていく病気です。そして、お口の中だけではなく、糖尿病や心疾患など全身の健康に影響を与える恐ろしい疾患です。

その中でも特に深刻なのが、脳梗塞の発症リスクを高めることです。脳梗塞とは、脳の血管が詰まり、血流が途絶えてしまうことで脳細胞が壊死する病気です。日本では年間約11万人が亡くなっており、死因の第3位となっています。

では、どうして歯周病が脳梗塞を引き起こすのでしょうか?

☆歯周病菌が脳梗塞を引き起こす仕組み

歯周病は、歯周病菌が歯茎に炎症を引き起こす病気です。進行すると歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。

初期症状に痛みがないため、「サイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)」とも呼ばれ、自覚しにくいので気づかないうちに進行していきます。

悪化すると歯茎が下がり口臭が強くなり、血管が損傷して歯茎から出血します。そして、食事のたびに歯周病菌などの細菌が出血部位から血液中に入り込むのです。

仮に、歯周ポケットが全ての歯に5mm以上あって出血がある場合、傷の総面積は手のひらサイズほどになります。その傷の表面が常に、歯周病菌などの口腔内細菌とその毒素や炎症物質にさらされるため、傷口から細菌が血流に入り込み、全身に流れていくのです。そして、次のような順序で病気を引き起こします。

(1) 歯茎から血管に侵入↓

歯周病菌が血管内に入り込むと、血管の内壁にダメージを与え、炎症を引き起こします。

(2) 血管が硬くなり、詰まりやすくなる↓

炎症が続くと、血管が狭くなり、動脈硬化が進行します。血流が悪くなり、血栓(血の塊)ができやすくなります。

(3) 脳の血管が詰まり、脳梗塞を引き起こす↓

できた血栓が脳の血管で詰まると、脳細胞への血流が止まり、脳梗塞が発症してしまいます。

☆脳梗塞のリスクが高い人は?

次のような人は、特に脳梗塞のリスクが高いため、歯周病予防に力を入れましょう。

  • 高血圧の人 → 血管への負担が大きく、動脈硬化が進みやすい
  • 糖尿病の人 → 免疫力が低下し、歯周病になりやすい
  • 喫煙者 → 血管が収縮して血流が悪化し、歯周病が悪化しやすい
  • 肥満の人 → 生活習慣病が原因で血管が詰まりやすい
  • ストレスが多い人 → 免疫力が低下し、炎症が起こりやすい

脳梗塞のリスクを下げるために歯周病の予防に力を入れましょう。歯周病は痛みや自覚症状がほとんどないため定期検診が重要です。

3ヶ月に一度は歯科医院で健診と歯石除去や歯面清掃を受けましょう

歯周病を早期発見・早期治療して口腔環境を整え、健康に過ごしましょう。

自由診療価格改定についてのお知らせ

大変心苦しいのですが、昨今の状況から部自由診療の治療費の改定を4月から予定しておりますよろしくお願いいたします。

なお既に治療が始まっている、あるいは3月中に始まるものについては改定前の価格のままとなります。