転ばぬさきの予防

皆さんのお口について考えてみてください
例えば皆さんの「お口」を「自動車」に置き換えて考えてみてください。ただしその車は1台しかありません。
その車を一生使う(新車に買い替えることができない。修理は出来るけれども、エンジン本体やシャーシ全体の交換は出来ない)とします。

もし乗り方が乱暴だったり、走る場所が荒地や塩気の多い場所ばかりだとしたら・・・?
もちろん消耗品は換えられるし、ボディーの錆、傷や凹みも修理、塗装すれば一見新車のような状態に戻りますが、エンジンやシャーシ(車の骨格)の状態は全く変わって、他の車よりもガタがくるはずです。
だとすれば長く保たせるには車検などの定期点検がとても重要なのは言うまでもありませんよね。

何しろ新車に換えることができないのですから、大事なことは使い方メインテナンスになってくるでしょう。

 皆さんの「お口」もそのように考えてみてください(身体全体も同じことが言えます)。虫歯を差し歯で治して口元がきれいになっても、それは割れたフロントグラスを交換修理しただけのようなものです(なお、インプラントに関してはシャーシの修理的な意味合いも若干含みます)。

もっと大事なことは生活習慣とメインテナンスになってきませんか?

私たちはお口の管理を通じて、皆さんの健康をサポートしていきたいと思っています。

 

今年もありがとうございました。

今年は地震などもあったせいでしょうか、あっという間に気が付くともう年末です。

毎年、次の年は今年よりも少しでもよくしたいと思っています。
この気持ちがあるうちは進歩できると思っています。

とはいえ天変地異など、外的な要素は自分ではどうしようもありません。
そちらのほうは来年は平穏であってほしいと切に願います。

参加した講習会について

・11月10日 「子どもたちを健全歯列に導くための講習会 第3回」須貝昭弘先生(東京)

今回は最近の考え方に基づいて治した方が良い虫歯、経過を見る虫歯などを判断していきました。

・11月17日 MFA(顎顔面機能咬合研究会)第8期ベーシックセミナー 第3回(東京)
再受講です。

・11月25日 リンゴ丸かじりを可能にした全部床義歯~今井式すっぽんデンチャー~(札幌)
もともと北大で義歯(入れ歯)がメインの医局に在籍していたので、義歯は得意分野なのですが他の予定もなかったので聴講しました。義歯は与える嚙み合わせがすごく大切で、単に吸い付けばよいというものではないし、人によっては吸着しすぎると逆に窮屈に感じる人もいます。吸着だけを目標にしているようで、すっぽんというネーミングのセンスは少し気になったのですが(笑い)、実際に受講すると吸着だけではなく非常に理にかなって実践的なセミナーでした。行ってよかった。早速参考にして少し取り入れています。

・12月9日 歯周内科治療アドバンスセミナー 津島克正先生(東京)
歯周内科治療というのは歯周病の病原性のない正常な細菌叢の獲得を目指して、抗菌薬をしていく治療法です(薬だけで治るわけではありません)。うまくいくと患者さんも楽によい結果が得られます。もともと口の中は体の中で一番細菌が多い(細菌は口の中にいて当たり前です)ところなのですが、その中でいわゆる悪玉菌の比率が上がると歯周病や虫歯などが発生するのです。それだけではなく最近では歯原性菌血症という状況が思ったより体に影響を与えていることがわかりました。これは口の中の悪玉菌が歯周病で腫れた部分から血液中に入り、主に成人病の原因になっているという考えです。動脈硬化、心臓疾患、糖尿病などいろいろな疾患の入り口(ドミノの最初の1枚)ということです。このアドバンスセミナーの内容は口の中の細菌の遺伝子検査(PCR検査)により、とくに悪影響があると考えられている数種の菌の存在を確認して治療法を決めていくやり方で、以前より効果が確実になるようです。当院でもPCR検査をもとにした歯周内科治療が出来るようにしました。
 ちなみにこの講習会の時も天候不安があり、前日まで参加を若干躊躇していましたが、実際は全く問題ありませんでした。

・12月16日 MFAベーシックセミナー第4回(最終回 東京)
 もう少し落とし込もうと引き続きアドバンスコースも再受講の手続きしています。アドバンスは冬場なのでこれだけ行っているといつか天候にやられそうな不安もありますが・・

インフルエンザと口腔内の環境について

インフルエンザ流行の季節です。

12月になり、インフルエンザが流行する季節となりました。

インフルエンザの予防方法といえば
①手洗いうがい、②十分な睡眠、③人込みでのマスク着用などですが、最近の研究により、口腔内を清潔に保つことがインフルエンザ予防に繋がることがわかってきました。

口腔内の細菌がインフルエンザウイルスの手助けをしている!?

インフルエンザウイルスは、鼻から喉(のど)にかけての粘膜の細胞にくっついて侵入します。
ただし、粘膜はタンパク質で覆われているため、インフルエンザウイルスはなかなかくっつくことはできません。

ところが口の中の細菌は、インフルエンザウイルスが細胞にくっつき、侵入するのを手助けするのです。

「プロテアーゼ」「ノイラミニダーゼ」という酵素をつくりだし粘膜を覆っているタンパク質を破壊してしまうのです。また細菌が作り出す毒素(内毒素)は、粘膜に炎症をおこし感染をさらに拡大させてしまいます。

細菌が繁殖した口の中は、インフルエンザウイルスにとって格好の環境なのです。

口腔内の細菌が多いとインフルエンザの薬も効かなくなる!?

インフルエンザウイルスは細胞内に入り込み、ほかの細胞に感染を広げる際、ウイルスの表面にある「ノイラミニダーゼ(NA)」という酵素を使って自身を細胞表面から切り離します。タミフルやリレンザなどのインフルエンザ治療薬は、この(NA)の働きを妨げることで感染拡大を防ぐ薬です。

しかし研究により口の中の2種類の細胞が、(NA)を作り出しウイルス増殖の手助けをすることがわかりました。

口腔内の細菌が多いと、インフルエンザ薬が効かない可能性があるのです。

PMTCで口の中の細菌を減らそう!

お口の中の細菌の数は個人差がありますが、およそ1,000~1兆個といわれています。

細菌数は個人差が大きく、歯垢や歯石が多く汚れの目立つ人の口腔内には、きれいな人の10倍ぐらいの細菌がいます。

「PMTC」とは、Professional Mechanical Tooth Cleaning(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)の略です。

当院では歯科衛生士が、様々な器具や機械を使って歯と歯の間・歯と歯肉の境目などの汚れや歯垢(プラーク)、歯石を徹底的に除去します。

定期的にPMTCを受けることで、お口の中の細菌を減らすことができます。PMTCは自費治療ですが、たばこやコーヒー、紅茶などによる歯の頑固な着色や汚れも時間をかけて徹底的に落とすことができます。

むし歯や歯周病を予防するためには、3、4ヶ月に一度の受診をお勧めしています。今年はインフルエンザ予防の一環としても、当院で「PMTC」と受けてみてはいかがでしょうか?

講習会と台風と飛行機の欠航と。

9月30日の東京の講習会は、当初は予定していなかったのですが、レジュメを見て内容に興味を持ち受講したくなり、2週前に急遽行くことにして、ANAで朝7時30分千歳発で復路が19時30分で予約。

前泊なしの強行軍の予定でしたが、ちょうど大型の台風24号が来ていた時でもありました。

天気予報を調べ東京行きを迷っていたのですが、とりあえず極力早めに帰るため2日前の金曜日に復路を18時30分に変更し、あとは臨機応変にと考えておりました。

で、日曜早朝再度天気予報確認。台風は少し進行が遅くなったようにも思えたので、東京行きを決断しました。

ところが東京についた後状況は一変し、昼過ぎには18時30分の便の欠航が決定!冷や汗をかきつつ15時の便に変更し、一安心と思ったのも束の間、これまたすぐに欠航が決定し、その時点で欠航ではなかった19時30分に再々変更。

とはいえこれも欠航になるかもしれないと、別にJALの便をスマホで予約しました。

これらの変更は講習を受けつつだったので、なかなか大変でした。

一応質問などもして、4時に終了するまで講習を受けてから羽田に向かうと、結局ANAは15時以降すべての便が欠航になっていました。対してJALのほうは遅延はあるもののほとんどが飛んでいました。

それでも遅くなるとさらに台風が近づき欠航の危険もあるかと思い、一時は17時過ぎの函館行きの便に乗ってとりあえず北海道に戻ることも考えたのですが、カウンターで17時台の千歳行きの最後の1席が確保でき、エアポケットに入って急降下があるなど大揺れはしましたが、それに乗って帰ることができました。

とはいえ結局JALの欠航は最終便だけだったようです。もし焦って血迷い函館に行っていれば、JRがしばらく動かなかったのでもっと大変になるところでした。

大変な目にあいましたが、月曜の診療に穴をあけることもなく済みました。そして懲りずに講習会通いはまだ続くと思います。

JALとANAの天候による欠航判断の差が大きいことが分かったので、今後はJAL優先で予約取ることになりそうです。

 

11月・12月および年始について診療情報

11月の診療スケジュール

11月は暦通りの診療です。

12月の診療スケジュール

12月は年末年始の休診として29日(土)から2019年1月6日(日)までお休み致します。

こんな講習会に参加しました!

9月以降参加した講習会について
 

9月2日(日)

「子どもたちを健全歯列に導くための講習会第2回」(全4回・東京) 須貝昭弘先生
歯列不正の原因を知り、異常の芽(始まりの兆候)をさがし、対応していく講習会です。

9月16日(日)

「Dr.Hiroのメインテナンスオープンコース」(札幌)山本浩正先生 
歯周病のメインテナンスに関するセミナーです。

9月30日(日)

「予防型歯科医院のシステム化とカリエスマネジメント詳細解説」 (東京) 杉山精一先生
ヘルスケア歯科診療についてのセミナーです。これは「病院論に基づいた治療と、定期的健康管理を実践し、その結果を常に検証し、改善を続ける歯科診療の形」ということで、定期検診しながら虫歯の場合早期発見、状況判断、治療の必要性を検討していくやり方です。以前は虫歯は早期発見、早期治療が正しいとされていましたが、それでも虫歯が減らなかったことから、虫歯のできる原因論からこのような考え方に変遷してきています。

10月21日(日)・28日(日)

「MFA(顎顔面機能咬合研究会)第8期ベーシックセミナー」(東京・大阪)
去年受講したセミナーをより深く落とし込むために再受講しています。第1回が9月の山本先生と被ってしまったので、そこのみ大阪での受講にしました。

地震

 

『今回の北海道での地震では、
札幌市で一番揺れが大きかったのが東区元町で、震度6弱でした。』

というのをTVで聞いたのは数日たってからでした。

 

なかきた歯科クリニックはまさに元町にあり、
路面が大きく陥没した15丁目通りに面しています。

 

自宅も東区で地震後すぐに停電になりました。

自宅ではテレビが壊れ、プリンターとPCがベッドに降ってきましたが
その程度で済みました。
 

 

夜が明けてから恐る恐るオフィスを確認しに行ったわけですが、
気持ち半分くらいは建物の損壊を覚悟していました。

 

ビルの壁面の看板がけっこう損傷を受けていましたが、
幸い内部はおおむね無事でほっとしたものです。

 

とはいえ待合室や院長室の本棚がすべて倒れ、
足の踏み場もありませんでした。

 

停電で細かく確認できませんでしたが、
スタッフも来られる人が集まりとりあえず少し片付けしたのですが、
余震のこともあり重い器具は床に移したりする程度でした。

 

本格的に片付け始めたのは3日後の土曜になってからで、
診療再開は翌週月曜になりました。

 

レセコンや、レントゲン(サーバーのモニターは床に落ちていましたが)に
異常がなかったのが幸いでした。

 

そういえば不思議なことに地震の前日にスタッフとたまたま
終業時のパノラマレントゲンの位置について話していて、
「地震があったときに倒れにくい位置なんですよね。」などと話していたのです。

 

おかげさまで思いっきり陥没していた道路は仮舗装終わり、
ビルの壊れた看板は撤去。

入り口の絶賛修理中です。

 

医院内で壊れたものは電気温水器修理5万4千、
寒天コンディショナー交換4万4千、が大きなところでしょうか。

これに看板撤去費用の一部と一番大きい休診による減収というところですかね。

 

丸2日以上続いた停電には困りました。

テレビ見られず、ネットも不可で情報不足、ラジオが頼りでした。

 

最初の2日はろくなものが手に入らず、またいつまで続くかわからないので節約して
冷蔵庫のチーズやカップ麺1食だけだったり、
3日目以降多少コンビニに品がはいったものの、数日間粗食に甘んじる生活でした。

 

自分はてっきり1.2Kgくらい痩せただろうと予想していたのですが、
1週後体重を計ったら何故か逆に1㎏増えていました。

 

体が飢餓モードに入り摂取分を無駄にせず取り込んだのでしょうか??
人の身体の不思議さを感じました。

 

慌ただしく道路の復旧工事も終わり、
うちに関しては元の生活に戻りつつあります。

 

災害時のいろいろな準備が足らないことも思い知らされました。
もう経験はしたくないけれど、準備はしておかなくてはと思います。

こんなご相談がありました

少し前にHP経由でメール相談がありました。一部修正して載せます。

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【ご相談内容・その他】

おはようございます。ホームページ拝見しました。
今、どうしてよいかわからず大変悩んでおります。
実は、恥ずかしながら上の歯が一本、下の歯が七本しかありません。

 

歯科恐怖症もあり、ここまでひどくなってしまいました。
歯科にかからなければならないのは、十分わかっているのですが、なかなか前に進めません。

 

色々調べていたところ、ミラクルコーヌスデンチャーと言う義歯があるのを知りました。
人により様々だとは思われますが、私のような状態で治療が可能でしょうか?

 

また、可能な場合概ねの治療期間はどのくらいでしょうか?
仕事の都合上、平日は通院が難しい状況です。

 

毎日、歯の事で悩んでおりだいぶ辛いです。

お忙しいところ、大変申し訳ありませんがどうぞよろしくお願いいたします。

 

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この相談に対して以下のような返答をさせていただきました。
このように質問も随時受け付けております。 

【返答内容】

〇〇様 

ご連絡ありがとうございます。 

義歯がうまくいくかどうかは欠損の本数や部位だけでは決まりません。
現在なにか入れ歯はお使いになっておられるのでしょうか?

 

ミラクル義歯と名前はついても、入れ歯は入れ歯です。
期待に沿えるかどうかは何とも言えません。

 

もちろんミラクル義歯は保険治療の義歯に比べての長所は結構あります。
ミラクルコーヌスという装置も歯をあまり削ったりせずに
義歯を安定させるためのアイデアです。 

 

とはいえ、残存歯の状況や噛み合わせ、
土手の状態等設計にあたってはいろいろ考える必要があるので、
はっきりしたことは書けないのですが入れ歯だけを作ればよい状況である、
とザックリ仮定するなら
1回目.診査、型取り(設計用) 

2.型取り 

3.噛み合わせの位置決め 

4.仮合わせ 

5.完成 6.(7,8,9)調整 となります。

 

症例によっては残しておくとかえって良くない歯の抜歯、
歯の形態を修正するために削って型取りして冠をかぶせる、
歯周病が進行しているときはその治療を先行、
または並行する必要があります。 

 

平日が無理という場合は当院で診療できるのは土曜午前のみで、
ミラクル義歯作成にあたっては大阪の技工所に発注するので
毎週治療することは難しいです。

 

義歯の設計の参考になる場合も多いので、
現在使用している義歯がある場合、
まずそれを修理修正していくことが多いです。

 

まったく入れていない場合、
いきなり自費の入れ歯を作るのはあまりお勧めしません。 

 

メールで説明できるのはこれくらいかと思います。参考になったでしょうか。