スポーツドリンクって体に本当にいいの?

札幌でも少し前まで夜も寝苦しいくらいでしたが、昨日今日(8月14日)は日中はそれなりに気温が上がるものの、夜風は少し涼しくなってきました。大通りのビアガーデンも今日が最終日。今夜ちょっと行ってきます。 

全国的にはまだまだ暑く、TVコマーシャルでは水分補給に「ポ〇リ飲まなきゃっ!」と1年中やっています。 
ポカリス〇ェット、アクエ〇アスなど、いろんな種類のスポーツドリンクがありますが、本当に体にとっていいものなのでしょうか? 

いろんな意見があるのですが、とりあえず食品添加物などは除外して考えます。たいてい、スポーツドリンクは冷やして飲みますが、おいしく感じるようにするためか、砂糖分が多量に入っているものがあります(市販の経口補水液はスポーツドリンクほどおいしくありません)。なかには500mlのペットボトル33グラム(スティックシュガー10本強)のものもあり、本当に糖分を必要とはしていないたいがいの場合は一時的な高血糖状態となり、それを下げるように血糖値の乱高下が起こると言われています(グルコーススパイク)。体にはそれなりに負担となります。 

汗を多量にかいたときは水分とともに、塩分などミネラル補給は必要ですが、スポーツドリンクでなければならないわけではありません。 

歯科の視点から見ると、スポーツドリンクは「糖分と酸性度」が気になります。糖分はもちろん虫歯を作る大きな原因です。

そして、スポーツドリンクに限らない話なのですが、飲み物には酸性のものが多くあります。PHが5の半ば以下(中性はPH7)になると、歯のエナメル質を溶かすようになります。これが進むと酸蝕歯という状態になってしまいます。

唾液で洗い流し中和する力(緩衝力)が十分にあれば、この状態は回避できるのですが、スポーツドリンクを凍らせたり、水筒に入れて少しずつ飲んだりしていると、唾液の力が及ばず酸蝕歯や虫歯となる可能性があります。飲んでいけないわけではないけれど、他の飲料ともども飲みすぎや摂り方に注意したほうがいいと思います。(塩を一つまみ入れた)麦茶やマヌカハニーなど使った手作り経口補水液もミネラル分と水分補給にはいいですよ。