あるWEB歯科セミナーで、臨界期という言葉を聞いてなるほど、と思ったので紹介しま
す。
そのセミナーは発音など、子どもの構音についてのセミナーだったのですが、臨界期とは成長するときに一生に一度しかない「絶対期間」のことをいいます。
例えば少し乱暴な実験ですが、生後間もない猫の 片目の目蓋を縫って 一時的に目が開けられないようにすると、2週後に抜糸して目が開けるようにしてもそちら側の眼は視力がな
いそうなのです。
目の発育における臨界期に 目からの視覚刺激がなかったために、脳がいらないと判断してしまうとのことです。
汗は体温の調節にとても重要です。汗腺の発達は、人間の場合3歳までとのことです。もしエアコンで理想的?に 温度湿度が管理された状態で3歳までずっと育つと、汗腺が少なくなってしまうそうです。
汗かかなくていいね、ではありません。体温調節ができにくいのですから困ったことです。3歳以後では 汗腺が発達する臨界期を過ぎてしまうので、夏場に外でお遊びさせても汗が出にくいままです。日本は四季のある国ですから、これでは困りますね。
そして、子どもの言語や脳の発達は、他者との会話や人間的接触によって培われます。
乳幼児は親など周りの人の表情を見て、発音等を覚えていきます。言葉の臨界期に子供にコロナ移してはだめだからと気を使って、ずっとマスクをしたまま子供に接していたら もっと大変なことが起こってしまうかもしれません。